のど飴日記

流血の朝

それは青空の広がる天気でとても気持ちのいい朝でした。
その日、上の娘は春休み、下の息子も保育園の卒園式で休み。
なので妻が仕事から帰る昼過ぎまで私と過ごすことに。
最近では二人仲良く遊ぶことも多くなり安心して見ていられました。
今年は3年生だしようやくお姉ちゃんらしくなってきたなぁとか
3歳になっておしゃべりも増え理解力も高まってきたなぁとか
思いにふけりながら私は洗面で丁寧に歯を磨いてました。
すると、それまで穏やかに楽しそうに話していた二人の声が
キーとかギャーとかバカーとかいうフレーズに変わりました。
おぉー、また喧嘩が始まったばいね!それはそれで仲の良い証拠だ。
気が済むまでやりなさい。という心持で変わらず歯を磨いてると
なにやらゴッキーンという鈍く大きな音が聞こえました。
おぉー、何か投げつけたばいな!物を投げちゃでけんと言うとるのに。
そして、二人のいる部屋からこんな声が聞こえてきました。
「鼻血も出てないのに血が出てるゥー!助けてェー!」
おぉー、血が出たばいね!血?鼻血じゃなくて?血が出た?
歯磨きも終ったことだしと二人のいる部屋を覗いてみました。
息子は何事もなかったば~いな顔でテレビを観てます。すぐ先を見ると
娘が両手を血で真っ赤に染めてうずくまってるじゃありませんか!
なんちゅうドラマんごたる場面かやん!こりゃ絶対ブログん書かやん!
そう思ったのも束の間 「どんどん血が出てくるゥー!痛ェー!」
と絶叫する娘の近くに寄って抱きかかえ頭をよーく見てみると
パクッと切れたところから滝のように血が流れているではありませんか!
こ~りゃ絶対ブログん書かやん!またそう思っている間にも
娘を抱えていた私の手はどんどん血に染まっていきました。
げー、こりゃでけんばい。ばってん何で頭が切れてる訳?
と雑巾を濡らし固まった血を拭きながら二人に聞きましたところ
喧嘩がエスカレートして息子がスチール製の小さな箱を握りしめ
至近距離から投げそれがまんまと娘の側頭部に命中とのことでした。
ちょうど硬い角っこが当たったようでスパッと切れたんですね。
幸い傷は浅いもので大事には至りませんでしたので安心しました。
その夜、娘に「だいたい歯磨きが長すぎるけんこげなことになろうが!」
と一生懸命丁寧に歯を磨いていた私が悪党に仕立て上げられ
しまいには「春休み絶対ドラえもんの映画連れて行かやんばい!」げな。
ドラえもんはやっぱすげーと思いました。 [03/24 2013]
by bloodandsystem | 2013-03-24 16:57 | 日記 | Trackback | Comments(0)